
当日は宗派を超え500名程の僧侶が参集し隊列を組み、雅楽や法螺や太鼓の演奏が厳かに流れる中、青く透き通った空の下、大仏殿へ向かいました。
大仏殿では、参加者全員で大般若経転読法要を厳修致しました。その際、お借りさせて頂きました「大般若波羅密多経 全六百巻」は、大分県の故・和泉徹氏が30年にわたって全てをお一人で書写され、今後修理や新調の出来ない大変貴重な経典でありました。
また、本年は千僧法要30周年となる節目の年でもあり、参加者が三帰依文(パーリ語)四弘誓願をお唱えする中、大仏殿屋根部より参道に向け大散華が行われました。
風にたなびく大量の散華は、あたかも桜吹雪の様でもあり、また平和の象徴でもある白い鳩が飛び立つ様でもありました。まさに「慈悲の行動、世界平和の祈り」を実感いたしました。