本年度の余乗講義では日本身体文化研究所所長 矢田部英正氏を講師にお招きし、『「坐るということ」-自然に基づく姿勢の論理-』をテーマに講義いただきました。
講義では私たちに馴染みのある坐禅の半跏趺坐、結跏趺坐に限らず、正坐・安坐や立膝の坐り方など様々な座り方について講義いただき、また坐り方の実践の講義も詳しく行っていただきました。
受講者一同積極的に身体を動かし、身をもって正しい坐り方の重要性を改めて感じさせられました。
引き続き、宗乗講義では多治見市 福壽寺 住職 伊藤弘隆老師をお招きし『歎佛会法式について』をテーマに歎佛会を中心とした様々な声明の講義をしていただきました。
実際に講師の声明を聴き、その後に受講者一人ひとりが実践する形式で講義が進みました。
歎佛会だけに限らず、普段、読経をする際の挙経や回向の唱え方など、多くの基本的な作法を確認する良い機会となりました。
人権学習では、現代のお墓事情について講義いただき、お墓やお参りの多様化、また無縁仏の現状を学び、考えさせられる講義となりました。
本年は実際に身体を動かし実践する事が多い講義内容となり、より修練して行わなければならないことを身体を通して感じられる現職研修会となりました。
この研修を基礎とし、各々一層の研鑽を積んでまいります。