平成28年9月12〜13日に曹洞宗岐阜県宗務所主催の曹洞宗檀信徒地方研修会が開催されました。
今年度は両大本山以外の地方にある古刹名刹を訪ねる研修会ということで、神奈川県南足柄市にあります大雄山最乗寺様への参禅をいたしました。
今年度は岐阜県各所よりの220名の檀信徒の方々にご参加をいただきました。
道中ではバス車内において同行御寺院様による車内法話、人権学習のビデオ上映など最乗寺さまに到着する前から研修が行われました。
最乗寺様に到着してからは境内伽藍に圧倒されながらも法堂(本堂)にて開講式を執り行い、引き続き岐阜県宗務所所長時田泰俊老師よりご挨拶をいただきました。そののち、最乗寺山主石附周行老師よりお言葉をいただきました。


その後、輪袈裟の授与式が行われ、初めての参加者には輪袈裟が、2回目以降の参加者にはラインの入った帯が授与されました。中には25回を超えて参加をしていただいている方もおり、法堂内には大きなどよめきが起こりました。

そしていよいよ参禅研修が始まりました。今年度の研修では、法堂での坐禅と法話、諸堂拝観、御真殿での御祈祷が行われました。
坐禅は最乗寺様の法堂にて行われ、流れる水の音や虫の声を感じながらの時間となりました。皆さん姿勢を正され、まさに兀兀と坐禅をされていました。また、坐禅の後いただいた法話では「坐禅」とはいったい何なのか。どうして坐禅を行うのかといったお話をいただきました。
諸堂拝観では道了尊伝説の高下駄や御供橋や結界門といった山内各所を見学しました。
御真殿で行われた御祈祷では、祈祷太鼓を打ち鳴らし、法螺貝を吹いての御祈祷と参加者の皆様に焼香をしていただき、家内安全、子孫長久を祈念していただきました。


続く2日目には大河ドラマ「真田丸」ゆかりの地である、長野県の長野市にあります真田山長國寺様を訪ねました。長國寺様は真田幸隆公を開基として創建。その後、真田信之公によって現在の場所に移築されました。そして、現在に至るまで代々の真田家の菩提寺として続いております。また、曹洞宗の専門僧堂として修行僧が日夜修行を行っている名刹です。
長國寺様では上田藩初代藩主真田信之公の御霊屋(みたまや)や、代々の真田家の墓所の見学と説明をいただきました。法堂では長國寺様のご本尊様へお参りをさせていただき参加者全員での焼香をさせていただきました。

全国にあります様々な御寺院様をおたずねできることが地方研修会の良いところの一つではないでしょうか。来年度は大本山總持寺様への本山研修会となっております。来年度もたくさんの方にご参加いただきたく思います。